ばっくれるとは、素知らぬ顔でとぼけること、またはその場から逃げたり、学校や仕事などをさぼったりすることです。「しらばくれる」から変化した俗語で、問い詰められた場面と、約束や役割から離れる場面の両方に使われます。
今どき読者ばっくれるって、授業をサボることだけじゃないの?



もともとの説明には、とぼける意味もある。逃げる・さぼる用法と分けて見ると、会話の意味をつかみやすい。
この記事では、ばっくれるの二つの意味、語源、使い方、白を切る・サボる・逃げるとの違いを辞書資料に沿って整理します。
- ばっくれるの二つの意味
- しらばくれるとの関係
- 白を切る・サボる・逃げるとの違い
ばっくれるとは?|2つの意味
ばっくれるには、とぼける意味と、逃げる・さぼる意味の二つがあります。前後の言葉によって、どちらを指すかが変わります。
コトバンク収録のデジタル大辞泉は、第一の意味を「素知らぬ顔をする。とぼける」、第二の意味を俗に逃げる、さぼることと説明しています。
- とぼける:「聞かれてもばっくれる」
- 逃げる:「面倒になってばっくれる」
- さぼる:「午後の授業をばっくれる」
単に欠席するだけでなく、説明や連絡をせずに離れるような、かなりくだけた語感を伴う場合があります。
ばっくれるの語源|しらばくれるの変化
ばっくれるは、辞書では「しらばくれる」が変化した言葉とされています。しらばくれるは、事情を知っているのに知らないような顔をすることです。
この成り立ちを知ると、ばっくれるの第一義が「とぼける」である理由が見えてきます。誰かに問いただされても、自分には関係がないという態度を取る場面です。
現在の辞書には、追及に対してとぼける意味に加え、逃げたり、学校や仕事をさぼったりする俗な意味も載っています。ただし、いつ、どこで第二の意味が広がったかは、確認した辞書だけでは断定できません。
ばっくれるの使い方|追及・授業・約束
ばっくれるは、何かを避ける場面を乱暴に、短く表す俗語です。何を避けたのかを見ると、意味を判断できます。
| 場面 | 意味 | 言い換え |
|---|---|---|
| 質問・追及 | 知らないふりをする | とぼける |
| 授業・仕事 | 出ずに休む | さぼる |
| 約束・集まり | 来ない、途中で逃げる | 逃げる、すっぽかす |
たとえば「先生に聞かれてもばっくれた」なら、とぼけた意味です。「午後の授業をばっくれた」なら、さぼった意味になります。教師を俗に呼ぶセンコーと同じく、改まった場面には向かない言い方です。



約束に遅れただけでも、「ばっくれた」と言うの?



単なる遅刻より、来るつもりがない、連絡もないと感じたときに使われやすい。事実が分からない段階で決めつけるのは避けよう。
ばっくれると白を切る・サボる・逃げるの違い


四つの言葉は重なる部分がありますが、中心となる行為と語感が違います。ばっくれるだけが、複数の意味をまたぐ俗語です。
| 言葉 | 中心となる意味 | 語感 |
|---|---|---|
| ばっくれる | とぼける、逃げる、さぼる | かなりくだけた俗語 |
| 白を切る | 知っていて知らないふりをする | 追及への態度を表す |
| サボる | やるべきことを怠けて休む | 行為を怠る点が中心 |
| 逃げる | 危険や面倒から遠ざかる | 広く使える一般語 |
白を切るは、わざと知らないふりをする表現です。一方、ばっくれるは、知らないふりをせず、その場に現れないことまで表せる点で意味が広くなっています。
相手を意図的に無視するシカトとも異なります。シカトは相手への反応を断つ行為、ばっくれるは問い・役割・約束などを避ける行為に重点があります。
ばっくれるのニュアンス|相手から見た印象
ばっくれるは、話し手が相手を「説明せずに逃げた」「責任を果たさなかった」と見ているときに使われやすい言葉です。
ただし、同じ欠席でも事情はさまざまです。体調不良、事故、連絡手段の不具合などがあれば、意図して逃げたとは限りません。理由を確かめずに「ばっくれた」と決めつけると、相手を不当に責めることがあります。
ばっくれるは中立的な状況説明ではなく、非難やあきれを含みやすい俗語です。学校や職場の正式な記録には「欠席」「無断欠勤」「連絡が取れない」など、確認できる事実を書きましょう。
その場に残って気楽に話すダベるとは、場面の向きも対照的です。ダベるは会話を続ける様子、ばっくれるは会話や場から離れる様子を表します。
ばっくれるを現代で使う際の注意
ばっくれるは現在も意味が通じる俗語ですが、公的な説明や本人への注意には向きません。相手を責める響きが強く、状況を必要以上に悪く見せる場合があります。
- 友人同士:軽口でも相手との関係を選ぶ
- 学校・職場:欠席や連絡状況を具体的に書く
- 第三者の話:事情が不明なら断定しない
また、嫌がらせや危険から離れることまで、無責任な「ばっくれ」と決めつけてはいけません。安全のために距離を取る行動と、約束や役割を放置する行動は分けて考える必要があります。
ばっくれるの意味まとめ
ばっくれるは、とぼけることと、逃げる・さぼることを表す俗語です。「しらばくれる」の変化とされ、追及をかわす態度から、授業・仕事・約束を避ける場面まで使われます。
意味1:素知らぬ顔をして、とぼけることです。
意味2:俗に、逃げたり、学校や仕事をさぼったりすることです。
語源:「しらばくれる」が変化した言葉と説明されています。
類語との違い:白を切るは知らないふり、サボるは怠けて休むこと、逃げるは広い一般語です。
注意点:事情が分からない相手へ決めつけて使わないことが大切です。
昔の会話や作品で見かけたら、問いから逃げたのか、場から離れたのかを前後の文脈で確かめると、意味を正しく読み取れます。






